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マインドフルネスに癒やしだけを求めて行ってはいけない

公開日: : 脳トレ 活性化方法

マインドフルネスとはヨーガとメディテーション(瞑想)で構成された8週間のプログラムだが、僕は今回マインドフルネスを創始したジョン・カバット・ジン氏の著作を読んだ。

 

8週間のプログラムを終えたわけではないので完全な理解もしていないし、体験も不十分だが著作を読んでみると自分の中で思い込んでいた瞑想とはまったく異なるプロセスが求められる事に気がついた。

 

僕は瞑想はこころを無にすることが絶対に必要な事だと思っていたし、瞑想はリラックスするために行う「癒やし」の行為だと思っていた。

 

マインドフルネスはストレス低減プログラムとして開発されているが、ストレスを絶対に悪だと決めつけているものではない

 

マインドフルネスは思考を打ち消さない

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僕の大きな勘違いではあるのですが、瞑想をしているときに浮かんでくる思考や感情を打ち消さないマインドフルネスの考え方には大きな衝撃を受けました。

 

マインドフルネスにおける瞑想に限ったことではないと思いますが、初心者は呼吸に意識を向けて頭では何も考えないように意識することから瞑想を始めると思います。

 

 

呼吸は普段は無意識に行っているものなので、そこに意識を集中させるという方法は非常にわかりやすい。

 

 

しかし、実践したことのある人ならばわかると思いますが、瞑想をしているとき色々なことが頭にうかびますよね。

 

 

「いま車通ったな」「今日の仕事なにからやろうかな」「昼飯何くおう」「昨日みたテレビの●●が・・・」みたいな本当にどうでも良いようなことがどんどん頭に浮かんくるので、いかんいかん集中しなければとそれらの感情や思考を打ち消して瞑想を続けます。

 

 

「無意識」に繰り返されている呼吸や、思考や感情を「意識的」に眺める(マインドフルネスの著作では「観察」という表現を使っていました)ことで、だんだんと自分自身がもっている思考のクセが見えてくる。

 

 

何かに傷ついている人であれば、自分を傷つける思考のクセだったりトリガー(きっかけ)となる思考の元だったりを発見することができるようになる、ついつい繰り返してしまう無意識の感情パターンを見つけることが瞑想なんです。

 

 

つまり瞑想とは何も考えず思考を空にするリラックス法というよりは、本当の自分に向き合うため人によっては辛くきつい修行のようなもの。

 

 

ある心理学の考え方によると、人は傷ついた経験を”かさぶた”をすることによって、正反対の性格を身につけることがあるそうです。

 

 

たとえば、親や友人が自分の話を聞いてくれなくて傷ついた過去があるから、人に話をきいてもらいたくて話し上手になる。

 

 

明石家さんまさんが小学4年生の頃、父が再婚し新しい母親とその連れ子である弟ができて難しい家庭環境の中育った話は有名ですよね(真実かどうかは僕は知りませんが)。

 

母親と仲良くなりたい一心から面白い話を考え、実践するうちに学校でも人気ものになり芸人になったという話。

 

 

この話は他人から見れば、母親との関係が原因だったんだろうなとすぐに感がられるかもしれませんが、本人にとっては自分が人を笑わせることが好きになった理由はなんだろうと考えるのは、当時の苦しかった記憶まで蘇る可能性があり非常に辛いものかもしれません。

 

 

マインドフルネスにおける「今ここ」に集中することや、スポーツにおけるゾーンに到達するためにはストレス体験だったり、つらく厳しい練習が実は重要かもしれません。

 

 

マインドフルネスを導入したある企業の事例から

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マインドフルネスをグーグル社員の多くが実践し、ストレスの軽減、脳の活性化、チームワークや生産性の向上、創造性の発揮などすごい効果があるんだよ~ということが書かれた本が発売されています。

 

となると当然会社単位でマインドフルネスを導入する企業もでてきますよね。

 

ネットでマインドフルネスを導入した企業の担当者を集め、マインドフルネスに関する著者による講演のあとパネリストを交えた議論が行われたそうです。

 

その結果が公開されているので読んでみると非常に面白いことが書かれていました。

 

「チベット仏教の高僧が瞑想しているときの脳波と、ジェットスーツなどのエクストリームスポーツに取り組んでいるプレイヤーの脳波が同じものであった」

https://mirai.doda.jp/theme/wellness/mindfulness/

 

 

というエピソードに僕は注目しました。

 

マインドフルネスを実践するためのステップとしてはいかのように進むべきであるそうです。

 

  • まず、高いストレス・不安を感じる
  • 次に、リラックスし、解放さる
  • そして、ひたすら目的に集中する

 

 

これほんとう?なのかなと思ったので手元にあるエクストリームスポーツのアスリートを研究し、彼らが死の危険を犯してまでスポーツに取り組み、考えられないような結果を残してきたかを研究することで、どのようにフロー状態に入るのかをまとめた本と照らし合わせてみました。

 

 

フローに貼るためには4つのステップがあり

 

  1. 苦闘
  2. 開放
  3. フロー
  4. 回復

 

をたどるそうです。

 

 

大切なことは1.の苦闘ですが、これは脳に情報を詰め込むことであり、辛い体験やストレスだけでなくビジネスマンでいえば情報収集や分析だったり、スポーツ選手は厳しいトレーニング、精神性を求める修行僧における瞑想行為そのものかも知れないということ。

 

 

そしてこのストレス、感情、疲労を開放しなければフローには到達しない。

 

冒頭の講演で話された内容はエクストリームスポーツ研究の著作とも意見が一致しています。

 

 

参考にすべき点は、いきなり開放に向かおうとしても上手くフローには至れないということです。

 

 

例えば企業に導入することを考えた場合、ストレスレベルは部署、年齢、役職などで大きく異なるはずです。

 

個人個人がどのような時にどんなストレスを感じ、どのよな時に喜び(つまりは開放)を感じるのかを把握するのが理想ですが、難しければ部署や役割単位でどのような傾向があるのかを掴むこと。

 

それによって朝にマインドフルネスなどの開放するために行為を行うのか、夕方がよいのか、毎日がよいのか、週・月・四半期などが決まってくるはずです。

 

画一的にすべての社員を朝一で瞑想をさせても効果はまったくありません。

 

 

マインドフルネスにおける「瞑想」とは

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僕が読んだ限りでは心を無にすることではない、去来する感情や思考を受け入れつつそれを別の角度から眺める事によって「今ここ」に到達する。去来する感情を受け入れることです。

 

マインドフルネスは8週間のプログラムに申し込み講師と一緒に勧めていくプログラムです。

 

僕が聞いたマインドフルネスの実践方法の一例は、頭に浮かんだ感情にたいして、様々な角度からの質問を講師から受けます。

 

「それは音でいうとどんな音なのか?」

「匂いは?」

「色は?」

 

など一見関係のないような質問でも様々な角度から問題や感情を眺めていくことで本当に悩んでいること、知りたいことにたどり着くというアプローチなので、一人で問題を考え続け、見つめ続けるよりも速く問題が何かを知れるのかもしれないと思いました。

 

マインドフルネスはストレスを軽減するプログラムですが、その過程ではストレスや問題を見て見ぬふりをするのではなく、打ち勝って乗り越える必要があります。

 

開放やリラックスだけを重視するのではなく、一番最初のプロセスである「苦闘」の存在を忘れずに必ず実践することが重要です。

 

 

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