自分に合った脳の使い方を学んで成功に近づく
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最終更新日:2016/09/26 脳関連のコラム
自分に合った脳の使い方という本を読んで学べたことをシェアします。
この本は脳科学の知見をコンサルティングに取り入れたコンサルタントが書いた”成功”するための本です。
この本における成功とは「自分の脳の特製を知り」「自分が持つ天才(自分自身が本来持っている「普遍的」な能力やスキル)性」を自覚して「脳を正しく使う」ことです。
この状態になれば人生を自由に自分らしく生きられるはずで、成功とは決してお金持ちになって年に何回も海外旅行に行くこと!などというステレオタイプの成功ではないので、よくある怪しい自己啓発の本ではありません。
何よりもこの本の中心となるのは自己と向き合うためのワークですが、そのワークの内容はここには当然書くことができませんので、それ以外の部分で僕にとって参考になったことを紹介します。
※以下引用はすべて上述の本、本文から。
成功できない理由
「私達の脳は強く意識しないかぎり現在の不平不満や問題解決に走りがち」
「自分に合った脳の使い方」(以下自分に~)における成功者に必要なことは
- 望ましい状態(ビジョン)を描く
- 現状を自覚する
- ビジョンと現状のギャップを自覚し、ギャップ解消のための課題に取り組む
これをしないかぎり脳は現状の問題を解決することを目的とし、僕たちがたどり着きたい理想の未来に向かって活動できません。
さらにこのような使い方をしているひとは自分の人生を自分らしく生きれない可能性が高まります。
失敗する脳の使い方
- 無意識を使えばうまくいく
- モチベーションをあげる
- 成功者は大量に行動している
無意識に関しては引き寄せの法則などに代表されるように、何かについて考え込んでいると、それが無意識のレベルまで思考が達し、なぜか欲しかったものや事が自然と解決してしまうというもの(どこかで偶然めについたものによって解決するとか)。
また、潜在意識レベルにまで願望をおとしこめれば、自然とその願望を叶えるための行動を人は取るようになるというのがよくある主張だと思います。
これに対して脳科学的な反論はそもそも、意識と無意識の明確な境界線がない。
たとえば今日のランチを考える際に、だいたい何を食べたいか決まっていますよね、カレーにするかラーメンにしようとか、中華はいやだけど餃子はたべたいなという感じに。
これは無意識に行われている行動ですが、このように無意識で行っている行動をなぜそのように思ったのか、どんな行動をしているとき自分にとって良いことが起こるのかなどを徹底的に意識化することが重要です。
意識していることを無意識にできるようにするという多く見かける発想とは逆なのがポイント。
モチベに関しては簡単なことです、長続きしない。
これにつきます
行動に関しては、ちょっと僕にとっては意外だったんです。
行動しなければ何も産まれないはずと思っていたから。
本に書かれていたことは、行動しまくっていても何も成果が生まれなければ燃え尽きる(モチベーションと同じだと個人的には思います)。
だからこそ、今自分が目標に近づいているという「実感」を得るためにも小さな成功を積み重ねることで脳科学的にはドーパミンが分泌され、それが重なることで「確信」が産まれる、そうです。
たくさん行動しているのに成果に結びつかない場合、そもそも行動自体が目標に合致していないか、合致していても達成することが困難な目標なのかもしれません。
最初にステップとして重要なのは成功体験ですので、もっと簡単に成功できる目標をみつけることのほうが大事なようです。
どうやって成功者になるのか
本には「成功者」になるための具体的なノウハウ(ステップ式で行うワーク)が書かれていますが、それをこのブログに書くことはできませんのでポイントだけ紹介します。
- 言葉
- 感情
- 反復・実践
これらを意識するということです。
僕が人に教えてもらったノウハウは感情が動いた瞬間をメモするというものですが、これと同じようなワークが紹介されています。
どんなときに自分は嬉しい気持ちになるのか、どんなときに悲しい気持ちのなるのか、喜怒哀楽を自覚するワークです。
自分にとってどんな言葉、どんな状況が心地良いのか充実感をもたらすのかを把握することで、ネガティブな状態から瞬時にポジティブに持ってこれる訓練をします。
ワークとなると面倒くさい、自分には才能なんてない、やりたくないとネガティブな気持ちになってしまいやらずに終わることがありますが、それを回避するために魔法のステップ(超簡単な運動で2秒で終わります)が紹介されているのですが、その運動を知るだけでも本を読む価値はあるといえるかもしれません。
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