舌の筋肉低下がまねく深刻な筋力低下による老化
公開日: : 脳が活性化する食事
・近くの文字が読みづらい
・物忘れが多くなった
・ちょっとした段差でつまずく
これらはすべて老化現象です。
目、脳、足腰は加齢によって衰えているが、全身の老化を早めるのが舌の筋肉の衰えであると最新の研究で判明。
全身の筋肉が衰える舌の機能低下を防ぐ簡単な予防運動を紹介します。
舌の筋肉が衰えると起こる老化とは
厚生労働省が行った研究によると65歳以上の2000人を対象に握力など全身の筋力と舌の筋力との関係を調べると、舌の筋力が痩せている人は30%も筋力低下がみられる。
舌が弱るとはどういことなのか?
日本歯科大学教授 菊谷武先生が解説。
舌は見えている部分だけでなくのどの付け根あたりまでつながる大きな筋肉の塊になっている。
舌の筋力が衰えると物を食べるのが困難になり、筋力低下につながる。
舌の筋力が低下する原因は生活習慣だが、全身の筋力低下につながる習慣とは
1.咀嚼回数(噛む回数、よく噛む回数がいる食品を食べる)
2.会話が少ないこと
咀嚼回数を増やすためには食べ応えのある、噛む回数が増える食材を選んで食べることも大事。
口を動かして会話をすることは舌を鍛えるには必要な運動である。
東京大学高齢社会総合研究機構准教授、飯島先生は以下のように解説する。
舌などの口腔機能が衰えると、歯ごたえのあるお肉などを避けようとするため食の偏りがでて、タンパク質などが欠如し筋力が低下する。
肉の摂取は年をとっても栄養の点で重要だが、硬いものを避けるようになると摂取量がへりタンパク質の摂取が基準値に満たなくなる。
常に一人で食事をしている人は健康データーが非常によくない、会話をしながら食べるという社会性の要素が非常に重要。
舌の筋肉を簡単に鍛える方法
それはするめを口にくわえる方法。
1.するめを一本口にくわえる
2.下でするめを奥歯に移動1回かむ
3.反対側の奥歯に移動し1回かむ
飲み込みやすくなったら終了、これを1日3本行う。
あくまでも舌を動かすことがメインであり、たくさん噛むのが目的ではないので、するめを何度も噛まずに、必ず1回かんだら反対の奥歯に移動させることがポイント。
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